『今すぐに』


いつの間にか 積もっていった
不安という名の 悲しみが
胸の底で 受け止めきれず
溢れた涙が 止まらない

頭の中で 理解していても
どうして こんなにも 苦しいの

「大丈夫だよ」と一言 言って
そして私を 抱きしめて
そんなあなたの 優しい声が
いつも私を 救ってくれた


いつの間にか 積もっていった
焦りという名の 悲しみが
意識を超え 飛び出してきて
こぼれた涙が 止まらない

自分の中で 暴走し始めた
想いが 切なくて 苦しいよ

「大丈夫だよ」と一言 言って
こんな私を 受け止めて
そんなあなたの 優しい腕が
いつも私を 救ってくれた


深い闇に迷い込んだ 私の心を
見つけ出して 探し出して 救い出して
今すぐに

「大丈夫だよ」と一言 言って
何も聞かずに 抱きしめて
そんなあなたの 優しい歌に
いつも心は 救われていた

「大丈夫だよ」と一言 言って
そっと頭を 撫でてほしい
そんなあなたの 優しい声が
いつも私を 救ってくれた

深い闇から 救ってくれた


2001/8/26


色んなことがあって、不安に陥った時があった。
「誰からも愛されずに一生このままなんじゃないか」そんな事が独りになると頭の中でグルグルして、訳も分からないままで
涙が止まらなくなっていた。その原因が「焦り」だと分かった時、涙が止まった。それからしばらくした時に吐き出すかのように
この詩を書こうと思った。それは、そんな時期が自分にあった事と、そんな自分がいた事を忘れないように…。
この時ほど「大丈夫だよ」と言ってほしかった事はない。でも、不安な時ほど誰にも言えないんだよな…。でも、それは相手を
信用してないのではなく、大切に想っているからこそ心配かけたくないとそういう時は思ってしまうから言えないのであって、
勘違いしないように…って誰に言ってるんだ(苦笑)
その反面、無性に言葉というか、気持ちが聞きたくて仕方がない時もあるのですが…。


2002/10/22(TUE)

(C)Tsukasa Asaba
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