『いつまでも』


忘れられない想いを抱いて
いつまでも 歩き続けて


青空が似合う 初夏の午後
君は 嬉しそうに風を吸い込む
止まらない時が 街の中
めぐり続けている 明日を夢見て

とめどなく 溢れている未来が
限りなく流れてゆく 願いと共に

忘れられない想いを抱いて
今 君は歩き出す
澄んだ空のような 心を
いつまでも 持ち続けて


真昼から 月が灯ってる
まるで 心の傷隠すみたいに
木漏れ日が 木々の隙間から
照らし続けている 君を優しく

めぐり来る 運命から明日が
何度でも変わってゆく 戸惑いながら

諦めきれぬ想いを抱いて
今 時が動き出す
広い大地のような 瞳を
いつまでも 持ち続けて


とめどなく 溢れている未来が
限りなく流れてゆく 願いと共に

忘れられない想いを抱いて
今 君は歩き出す
澄んだ空のような 心を
いつまでも 持ち続けて

諦めきれぬ想いを抱いて
今 時が動き出す
広い大地のような 瞳を
いつまでも 持ち続けて


1996/11/8〜1996/11/13


この詩はイメージ的に「初夏の街 風が吹いている中を歩きながら、ふと木漏れ日の隙間から空を見上げる女性(少女?)。
それはある意味これからの自分の道を進んでいく事を決意したかのように迷いもなく、ただ真っ直ぐに…」そんな感じがずっと
書いている時からあった。正直、それまでこのようにはっきりとしたイメージがあった詩はないような気がする。この詩のように
自分が思った(決めた)ように真っ直ぐに生きられたらどんなにいいことだろうと思う時がある。
「真昼から 月が灯ってる/まるで 心の傷隠すみたいに」この部分は、当時やっていたドラマ「真昼の月」で言っていた言葉を
ヒントにしました。真昼の月は青い空にポツンと白く浮かび上がっている。一瞬すれば誰も気付かないままでいるかも知れない。
それはまるで、夜とは違って自分の存在を隠すかのように…。


2002/11/21(THU)

(C)Tsukasa Asaba
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