『lost to obtain - 新しい何かのために -


何かを得るたびに 何かを失くしてく
それを繰り返しながら 僕らは生きている
だけど失うこと 恐れてばかりいた
何時の日にか何もかも 失うものなのに

逃すまいと両手で 抱え込んでいたら
新たに手にしたいもの 何も持てずに
ただ一人 立ち尽くしてた

時は止まらない だから僕らも
止まっていることなんて 出来ないんだ
何か失ったら 何か見付かる
それを手にして進め 出来るだろう?


君とのあの別れ 今の考え方と
同じように 考えてみるとするのならば
君を失う日が ただ早かっただけと
そう気付くことで少し 救われた気がする

荷物を軽くした ただそれだけのこと
そう割り切れることから 始めれば良い
もう僕は 振り返らない

時は止まらない だから何時でも
止まっているわけになど いかないんだ
誰か失ったら 誰か出会える
それのためにも歩け 出来るだろう?


それでも恐れるのなら 思い出して
新たに出会えた時の 嬉しさを
そのまま止まっていたなら 何もかも
目にも出来ずに いたかも知れないと
少しだけでも 元気が湧いてこないか

時は止まらない だから僕らも
止まっていることなんて 出来ないんだ
何か失ったら 何か見付かる
それを手にして進め 出来るだろう?

時は止まらない だから何時でも
止まっているわけになど いかないんだ
誰か失ったら 誰か出会える
それのためにも歩け 出来るだろう?



2005/7/18〜2005/7/31



特に人にだと思いますが、失うことを恐れてばかりいる自分。

ここ近辺テレビや本などで見たり読んだりしている際、ちょうど
「何かを得るたびに何かを失くしてゆく」といった感じのことを目にしたりする機会が多くて。
そこから出来た作品だというのが簡単な説明です。

久々に自分で自分を励ますというか、応援するようなタイプの作品になったかな?
何かを失って嘆く時、この詩で少しでも励ませられたら良いなと思う。


2005/7/31(SUN)

(C)Tsukasa Asaba
photo by A-PHOTO