『今を生きる』


そっと目を閉じて 何が聴こえるか?
それぞれの道は未だ 途切れているわけじゃない
深い哀しみに 泪がこぼれた
そして僕はまた 振り返り進んでゆく

様々なことが 浮かんでは消えて
行き交う人の波に 立ち止まることもある

誰のために此処にいる それは自分のためだ
一度しかない人生ならば
少しは好きにしても良いだろう?
君のために此処にいる それも自分のためだ
この想いが 届かなくても
時は流れて また明日はやってくる


言葉に出来ない あの日の記憶が
今の僕を動かし また明日へ導いてゆく

喜びも哀しみも 繰り返しながら
今日も生きてゆくんだろう 未だ見ぬその先へと

誰のために此処にいる それは自分のためだ
一度しかない人生ならば
時には泪しても良いだろう?
君のために此処にいる それも自分のためだ
この想いを 伝えてみたい
時は新たに また明日を連れて来る


誰のために此処にいる それは自分のためだ
一度しかない人生ならば
少しは好きにしても良いだろう?
君のために此処にいる それも自分のためだ
この想いが 届かなくても
時は流れて また明日はやってくる

誰も此処にいる理由を 彷徨い歩んでゆく
この想いは 心の中で
抱きしめてゆくんだ そう今を生きてゆけ


そっと目を閉じて 何が聴こえるか?
それぞれの道は未だ 途切れているわけじゃない



2006/1/23〜2006/1/29



ちょっと変な話かも知れませんが。
この詩は、小田和正さんがピアノで引き語りをしているところをイメージし、
そのまま頭の中で小田さんに歌ってもらいながら書いたって感じです。

なので、自分が普段書く言葉と混ざりつつ、違うニュアンスもあったりと、
何時もの雰囲気とはまた違う感じにもなっているかなぁと、気に入っていたり。
ちなみに一応軽くメロディー込みだったり(笑)

この詩を書く前日に小田さんのドキュメンタリー番組があり、それを見たことで
書き始めたものでもあります。タイトルは特にその影響が強いかも。
でも、小田さんをイメージしたものではありませんの悪しからず。


2006/1/29(SUN)

(C)Tsukasa Asaba
photo by A-PHOTO