『no return』


あたりまえだと思っていた
永遠だと思っていた
突然すぎる出来事に 誰も予想出来なかった


青く澄んだ空が 意味もなく苛立ちに変わる
別に空のせいではないけれど
妙にはしゃぎ回り 理由(わけ)もなく輝いて見える
子供達にジェラシー感じてる

昨日まで 出来ていたコトが出来なくなって
もどかしくて 苦しくて 焦り出して 切なくて
誰かのせいに出来たら 楽なのに

輝いていた日々 戻れない昨日
全てが鮮やかに 頭の中駆け巡る
夢であるのなら 今すぐに覚めて
現実がこんなに 辛いなんて思わなかった


明日へと夢見たモノが 見えなくなって
泣き叫んではみたけれど 悔しくて 笑えなくて
誰かのせいに出来たら 楽なのに

ただ過ごしてた日々 戻れない昨日
全てを失って 大切さが身にしみる
夢であるのなら 今すぐに覚めて
現実がこんなに 辛いなんて思わなかった


輝いていた日々 戻れない昨日
全てが鮮やかに 頭の中駆け巡る
夢であるのなら 今すぐに覚めて
現実がこんなに 辛いなんて思わなかった

あたりまえだと 思っていた…

永遠だと 思っていた…



1997/8/24〜1997/8/26



この詩は、この年に行われた24時間テレビ内で放送されたドラマをきっかけに書いたものです。

堂本光一さん主演のもので、有能なスポーツ選手だった高校生(?)が、
子供を助けようとしたか何かで事故に巻き込まれてしまい、足を負傷し車椅子生活を余儀なくされ、
塞ぎ込んでいた時期を乗り越えて、新しい人生を歩んでゆく感じだったと…
もう記憶も薄いので、かなり本当の内容とは掛け離れている可能性があります(苦笑)

それまで当たり前に出来ていたことが、ある日突然出来なくなる。
そんな経験をすることになることがないとは言えなくて。
そういう自分も擬似想像で書いているだけでしかないかも知れませんが…

誰もがこの先に起こることなんて分からない。
少しでもそういうことを頭に入れることが出来ていたら、また日々の生活で何かが変わるかも?なんて。

…意味不明ですよね(苦笑)


2006/3/23(THU)

(C)Tsukasa Asaba
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