『 009. 夏の終わり (LOSER) 』 「夏の終わり」 いつの間にか 夏が過ぎてゆこうとしている 蝉の声が 少しずつ数を減らし 風は 段々冷たさを増してゆき 朝夕は 何だか肌寒くなってきた ポッカリと浮かぶ 雲を 眩しそうに ジッと見つめたまま やけに空が 高くなってきたことを 感じずには いられなかった そうして 振り返ってみると この夏は 何をしてきただろう そんなことを ふと思いついてみると 色んなものを やり残してきたことが 自分には あったことに気付く 地元の花火は 雨で中止となり 海へは 最初から行く予定もなかった この夏は楽しい日々を 過ごしたはずなのに 意外と単純な 夏を感じていなかった それなら 少し遅いけれど 今から 夏を感じてみようか 大したことなんて するわけじゃない そこの店で 売れ残っていた 残り少ない花火が 目に付いただけ 一人で馬鹿みたいに 見られようが 他人の目なんて どうでも良くて ライターで 花火に火を点けると 勢いよく 火花が出続けていた やり終えた後 夏にやる花火とは 何かが 何となく違う気がして 夏の終わりから 秋の始まりへ 自然と 気持ちが移ろいでしまっている 自分がいることに 気が付いた ただ単に、自分がこの夏は花火をしてなかったなぁと気が付いたので(笑) でも、いつの間にか自然と次の季節への切り替えをしていたりしませんか? 見えたり感じたりすることで、気持ちが段々そうなってゆくかのように。 そうなると、いくら少し前までやっていたことでも、 何となく不自然に思えてしまうような、そんな感じのことを書いてみました。 2004/10/10(SUN) |