『 012. Tea for two (t.4.2)』



「 Tea for two 」


日差しが 暖かく包み込むような午後

何気なく通った その通りにある

オープンテラスが 何故か目に付いた


木の扉を引くと カランカランと鈴の音

立ち込める 珈琲のほろ苦い香り

柔らかいオレンジ色の照明が 部屋を包んでいた


窓際の席に座り 紅茶を頼むと

流れる人波を ただぼんやりと眺めていた

さっきまで 自分もその中の一人

そう思うと 何だか不思議な気さえしてくる


まるでこの空間だけが 切り取られているような

そんな感覚にさえ 次第になってゆく



運ばれた紅茶に 砂糖一つとミルクを入れて

スプーンでゆっくりと くるりと回せば

甘くてやわらかい香りが 自分を包み込み

それをゴクリと 喉を通せば

身体の中から 温かさが満ちてゆく


ここでもしあなたが 目の前にいたら

どんな顔を するのだろう

そんなことを思いながら ふと目を閉じた



紅茶を飲み終えて 再び目を開いたその未来には

あなたが目の前に いるかも知れないし

もしかしたら 別の誰かいるかも知れない

だけど その未来に行くまでの道も

きっと変わらなく 必要なはずだから


今度ここに来る時は あなたも一緒に

向かい合って 二人で紅茶を飲みましょう










全体的にふんわりとした雰囲気のものを書きたくて書いた感じです。
この風景が思い浮かんでもらえたら幸いかなと。

「再び」〜「いるかも知れない」の部分は数日前から頭にありました。
頭に思い浮かんだら離れなくなってしまって、どうしても使おうと思った部分です(笑)


2005/1/23(SUN)





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